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気がつくと私は部屋を抜け出していた。
―――ドンッ
『てめえなに…』
顔をあげるとそこには赤髪男がたっていた。
私の顔を見た瞬間、驚いた顔をした。
『泣いてんのか?』
そう男は呟いた
「関係ないでしょ…」
私はすぐさま走り去ろうとした。
すると男に手を捕まれた。
『…誰に泣かされたんだよ』
「だから関係ないでしょ?
…手、離してよ………っ…」
あの日のことを思い出す
同じように、手を掴まれて…。
涙がまた溢れだす
『おい…おま』
―――バキッ
鈍い音が廊下中に響いた。
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