進路指導

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  私は勢いよく机を叩き、そこに重力を加え立ち上がった。 「両親は私がどうにか説得します。」 『だけどね、村瀬さん』 私は先生の声に自分の声を重ならせるように言った。 「心配しないでください!私が絶対に、絶対に!OKもらってきますから!」 『待って、むら――…』 言いきった私は鞄を持ち教室を出ていった。 冗談じゃないんだから、共学だなんて。 絶対に絶対に絶対に! 行くわけにはいかないんだから――…。 .
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