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そう言った赤髪男は、橘先輩を睨んだ。 『てめえ‥』 橘先輩は今にも殴りかかりそうだ。 入学式の日のことが頭を過る。 だめ‥ そう思った瞬間、体が勝手に動いた。 「だ‥っだめっ!」 私は前と同じように先輩にしがみついた。 だけど今は、 大胆に 正面から。 『‥は‥っ離せよっ! てめえ泣かされたんじゃ‥‥あ‥っ』 そう言った先輩はなぜか赤面。 「‥‥泣かされてませんよ? 私が勝手に泣いただけです‥」 .
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