橘 信也

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女が俺の背後から抱き着いた。 そして、女は泣きながら大きな声で言った 「彼…痛がってます…っ! やめてあげて…くださ、い……っ!」 何言ってんだこいつ…。 野郎が自分に何しようとしたのかわかってんのか? 『てめえ…! 誰だか知らないがこいつはてめえのこと襲ったんだぞ!?』 俺は泣きじゃくる女にそう言って、 やめてくださいと、途切れ途切れに懇願する野郎を殴り続けた。 暫く黙っていた女は俺を抱き締める力をいっそう強くした 「怖かった…けど、未遂だし……っ……もう、大丈夫ですから…!」 .
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