6人の正体

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中庭についた私は、辺りをキョロキョロと見渡した。 どこを見ても誰もいない。 《本当にきたよあいつ さっさとヤっちまおうぜ》 後ろから声が聞こえた。 私は恐る恐る振り向いた。 そこにいたのは、3人の男の子。 逃げなきゃ そう思っているのに、足がすくんで動けない。 「誰かたす」 私が声をあげようとした瞬間口を塞がれた。 『あっぶねー 殺されたくなかったら、 黙ってようね。』 そう言った男の目は笑っていなくて 私は涙が溢れた 男は荒々しく私の制服を脱がし、首筋にすいついた 「…っやだぁ…っ」 私がそう言ったとき、目の前の男のお腹に、誰かの足が痛々しく思いっ切りあたった 男は私の横にお腹を抱えながら転げた。 男を蹴ったのは―――、 「…っ…赤髪…」 そこには赤髪男が立っていた。 『…っにやってんだよお前! こんなとこ一人でほっつき歩くなんて馬鹿か!? それともヤられたかったんか!?』 赤髪男は、私に間髪入れずに怒鳴りあげた。 .
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