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昭和58年7月
<梨花と羽入と沙都子の家>
・・・外では、ひぐらしが6月の頃より強く鳴いている
梨花「気付けばもう7月も一週間、早いものね」
・・・カレンダーを見てふとそう思う、感傷か恍惚か解らない感情を持て余しているところに羽入が話かけてくる
羽入「あぅあぅ!そうですね梨花♪」
梨花「終わらないと思われた惨劇の輪廻、それを超えた先の世界・・・か」
・・・ふと、感慨に浸る
羽入「これから何があるのか楽しみですね♪」
・・・そう、とても楽しみだ、今まではただ、来たる予定調和に絶望するだけだったけれど、もう、これからなにがあるのか分からない、だからこそ楽しみなのだ
梨花「詩音の話によると、悟史もかなり具合が良くなってもうすぐ戻って来れるそうだし」
と・・・話ていると
沙都子「梨ぃぃ花~羽入さ~ん、早く準備しないと学校に遅刻しましてよ~」
・・・言われて思い出す、学校だっ!
梨花「そうだったのです!急ぐのです!そして羽入も急ぐのです!」
・・・私にいきなりそう言われて羽入はあぅあぅしていた
羽入「あぅあぅあぅ~💦」
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