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別にわざわざ教えてあげよう、なんていう親切な感じでもなんでもなく、単なる会話。 だからお礼を言われるなんて考えもしていなかったから、少し面食らった。 「あ、本当?良かったね」 私がそういうと一理はまたニコリとして、小さく会釈すると自分の席へと帰っていった。 一理って意外と律義なやつだったらしい。 しかも動きや仕草がスマートで、嫌味がない。 思わず見とれてしまった。 さすが、カッコいい男の子は違う。
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