金と時間と恋愛観

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彼女に出会うまでの俺はただの遊び人だった 絵が人に気に入られて 仕事が舞い込んだ 収入は一週間も働けば 当時の同年代の収入の一ヶ月の給料以上になった 高校でたばかりの仲間と比べ 金と時間に余裕があったんだ 甘い考え 甘い生活の毎日 プライベートは乱れていた 友達も彼女もまわりにいるのは年上ばかりで 当たり前の様に 今が楽しければいい あまり先のことなんて考えていなかった… ただ何故か無性にそんな自分に嫌気がさしはじめていたんだ なんか違うって いろんな意味でその日暮らし 本気で誰かを好きになりたいと思い始めた それは自分の親が若くして俺を産んだから どこかで親と比べていたんだと思う だからこそ結婚願望だけは強かったのかもしれない
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