プロローグ

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もう、何度目かな…… 2度と浮気はしないって約束したじゃん…… 私を優先するって、 私が1番大切だって…… 亮、そう言ったよね…… ……初めて亮の浮気を知った時は、めちゃくちゃ怒った。めちゃくちゃ泣いた。めちゃくちゃ傷ついて、亮を責めたけど…… ……あの時、亮は必死に弁解して私だけだって言ってくれた……だから、私は君を信じて許したんだ。 なのに、その後も亮は浮気を繰り返した。弁解さえしなくなった。悪気を感じていないから……謝ることもやめた。 彼女が目の前にいるのにさ、他の子の腰に手を回したり、一緒に帰る約束したり、夜、電話しても出なかったり…… 何度、見て見ぬふりしたかな。 「昨日は誰と一緒だったの?」 「C組の麻里子。アイツ、イク時の顔、すげぇ可愛いんだよ」 君は平然と答える。 C組の麻里子……あー……あの猫かぶりの……見た目は確かに可愛いよね。私より可愛い。 ヤキモチ焼いてると思われたくないから、私はふ~んとだけ答える。それが精一杯。 そして、また亮はべつの女の子のところへ出掛ける。彼女の私がそれを見送る。いつものこと。
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