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明日から通う月影高等学園。新しい学校に私が早く慣れるように、お母さん達の配慮で寮完備の高校を探してくれた。
初めての寮生活に少し不安はあるけど……しばらく恋愛から離れて、友達との時間を楽しむのもいいかも!
「そういえば、ユキ君も月影じゃなかったかな。史絵、仲が良かったろ?」
「ホント!? ユキと同じ高校ならいいなって思ってたんだ! 本当に同じ高校なら嬉しい!」
月影に向かう車内、お祖父ちゃんから嬉しい情報。自然と顔も綻んで、高校到着を今か今かと待ちわびた。
しばらくすると風見鶏を掲げた校舎を発見。外観は藤条の高校より芸術性が高く、予想していた以上に素敵……
地代の差かな……敷地面積も広い。向かいにはこれから私が暮らす寮も見える。こちらは校舎よりクラシックで女子なら1度は憧れちゃうようなゴシック様式。
すごく可愛い……これなら内装も期待できる……
「お祖父ちゃん、ありがとう。たまに遊びに行くからね」
「あぁ、いつでも帰っておいで。史絵も頑張るんだよ」
「……うんっ」
荷物はキャリーバッグ1つ。まずは寮に荷物を置いて、学校にあいさつに行かなきゃ……よし!
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