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ふっ……ふざけんな。
今度は俺がいることを知っていながら改めて久家川を誘う優男。
触れるだけにとどまらず、久家川の肩を握ると自分の方へ引き寄せた…………おいおいおいおい、どういうつもりだ?
――グイッ
「悪いが俺との先約があるんだ。ナンパなら他を当たってくれ」
「……えー……趣味悪いよ、彼女……こんな彼氏のどこがいいの?」
「お……俺は彼氏じゃっ――!!」
「……どこって……軽くないところ……」
「え」
「え」
ひ……否定しないのか……
俺が引き寄せたとはいえ、今、久家川の体は俺に引っ付いている。腹部に生暖かくふかふかした感触があり、まさかと思い視線を下げれば……く、久家川の胸が押し潰されて、潰れた胸が……谷間が……丸見えだ……
「うお、すっげ!!」
「――み、見んなっ!!」
だから露出の高い格好は控えろと言っているんだ!!
優男は遠慮もなく久家川の谷間を覗き込んできた……ッ……長友みたいな奴が他にもまだいるものだな……ッ……
マフラーで谷間を隠し、応急処置をしたが……久家川の頬は紅潮したまま……
今日はどうも様子がおかしい……コイツが俺の前で……可愛い反応するなんて。
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