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心の防波堤が崩れていく。風が…… 優しすぎる風が心を包む。
確かに愛はあの日二人の心も体もひとつにした。そこに宿った命を、あえて不妊症まで明らかにして父になるというユウさん。
真剣な表情で私を包み込むように語りかけてくれている。
そんな彼に甘えていいのだろうか。私の罪は消えるのだろうか。
零れ落ちる涙を拭いながら、ユウさんなしでは生きていけないという強い愛情があふれ出してくる。
この先の人生も、日々も時間も、困難の連続かも知れない。
でも、許されない私なら、幾らでも愛を捧げよう。
生きたい! ユウさんとこの子と私、三人で。
この先いろんな障害が襲いかかってくるだろう。でもユウさんとなら乗り越えていける。
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