第1章 ザムツ戦争開戦

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 ホーリーソイル護衛基地  この基地も空襲を受けていたが、滑走路は何とか無事で、地下にある燃料タンクも被害はないようだった。 《こちら官制塔、ブルー隊、ホーリー隊着陸を許可する》  ブルー隊、ホーリー隊は若干デコボコしている滑走路に降りた。  降りてみてまたここの惨状がよくわかった。  軍病院には街から来た救急車が次々と往来していて、街の方からはサイレンの音が途切れ無く聞こえた。また、この基地も弾薬庫は木っ端微塵に破壊され、ハンガーは崩れていたり、屋根に穴が開いたりしていた。 「こら、酷いな…」 「たった2時間弱で…」  笹井、菅野は途方に暮れていた。四方八方どこを見ても煙り煙り…。 「で、どうするよ?」  岩本は笹井に聞く、これからどうするのか、ソリテュードが来るまでまだ時間がある、このまま待つには気が引ける。 「あぁ、下手に手伝って邪魔になったらいけないからな、ホーリー・リーダーに聞いてくる。ここで待ってろ」 「あいよ」「わかった」  と、笹井は2人を置いてそそくさとホーリー・リーダーを捜しに行った。
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