第1章 ザムツ戦争開戦

10/18
前へ
/180ページ
次へ
「聞いた話しだけど、最近戦艦、空母用のドックを作ったらしいよ」  一体どこで聞いたのか、菅野が言う。 「俺は第ニ艦隊が寄港してるって聞いたぞ?」  岩本も一体どこで聞いたのか笹井が知らない事をよく知っている。 「第二艦隊か…」 「どうかした?」  若干暗くなった笹井を菅野は心配に思うが。 「いや、なんでもない…格納庫に行ってくるは」  と言って、笹井は部屋を出ていった。 「どうしたんでしょう?」 「さ~?」  翌日、早朝。  第七艦隊はアルマギルスに向け巡航22ノットで航行中。  ソリテュード甲板では笹井、岩本、菅野が自分の機体を軽く整備していた。 「俺の機体は異常無しだ、お前らは?」  岩本が操縦席からひょこっと出てきて二人に聞く。 「私も異常ないです」  菅野も大丈夫、笹井は…。 「あれ?オイルの配管が緩んでるな…整備兵!レンチくれや」  若干な異常、だが直ぐに自分の手で直した。 「笹井さん、一応整備長に見て貰いますね」 「ああ、そうしてくれ」  万が一何かあったら大変なので機械の匠、整備長に見て貰う事に。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

379人が本棚に入れています
本棚に追加