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午後3時
エルゲート大統領府外務部会見
「本日午前、我がエルゲートが海を挟んで向かい側にあるローレンヴァニアの攻撃を受け、ファーニナル岬航空隊はわずかながらに被害を受けた、この戦死者には深く冥福を祈る所存です。また、我が国に対するローレンヴァニアの領空侵犯、武力行史に強く憤りを感じ、また遺憾の意を表する。直ちに釈明を受けたい。…」
空母ソリテュード
ラジオの向こうで外務部部長がローレンヴァニアに非難をしていた。
「こっちは死人が出てんだぞ…?非難だけか?」
こう言うのはブルー隊1番機の笹井剣(ササイ ツルギ)、あの空戦の真っ只中にいたという事もあって、国の姿勢を不満に思っていた。
「しかも、わずかながらの被害じゃね~、ファーニナル主力は壊滅的被害…」
ブルー隊2番機の岩本功矛(イワモト イサム)も文句を言っている。
「まあまあ、大国どうし変に動けないよ」
ブルー隊3番機の菅野楯(スガノ ジュン)は2人をなだめる。
「しかしな~…」
ウーゥ ウーゥ ウーゥ…
岩本が更に文句を言おうとすると、艦内サイレンが鳴りだした。何事か!と、アワアワしていると。
《――軍部から緊急連絡、ローレンヴァニアが軍港ホーリーソイルに空襲をしている、ブルー隊は至急発艦急げ!》
艦内は騒然とした。
「何で今!?さっきエルゲートが非難したばっかなのに」
岩本は情況が読めていないようだ。
「宣戦布告無しの攻撃とは…なんて国だ」
笹井は情況が飲み込めているものの、まだ行動が遅れていた。
「二人共早く行くよ!」
二人に比べ冷製な菅野が笹井、岩本を若干強めの声で呼ぶ。
「ああ…」「今行く」
《ブルー隊、準備完了》
《カタパルト準備OK!》
《ブルー隊、発艦準備!》
《カタパルト固定よし!》
《圧力上昇70、80、90、カタパルト異常なし》
《ブルー隊発艦!》
3機の青い機体が戦場へ向かって行った。
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