1,僕と愁華

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――スタイル、運動、勉強、全てが完璧な彼女だが彼女にはたった一つだけ短所が存在して居る。 「ねぇ…、劉兎君」 「何?愁華」 「劉兎君は愁華の事好きなんだよね?」 始まった。 彼女は自分の居場所が無いと生きてはイケナイと思っている。 居場所。彼女の場合それは自分を“愛して”くれる相手の隣らしい。 「うん、好きだよ。愛してる」 だから僕は何時もこう答えて彼女を安心させる。 すると彼女は何時もそう答える。 「えへへ…、私も!」 、と。
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