1,僕と愁華

6/13
前へ
/13ページ
次へ
そして半分以上あった麺と汁を食べ飲み終えた頃。 僕のケータイが赤い光の点滅を繰り返し振動した。 ケータイを手に取るとどうやら電話のようだ。 僕は彼女の様子を伺った。 目が怪しく光り眉を吊り上げ眉間にはシワを寄せ、先程の彼女とは全く違う表情になっていた。 「……誰から」 「…、叔母さんだよ。安心して」 ケータイを握る手に汗が滲み出すのが分かる。 「…良いよ、劉兎君は私に嘘つかないから信じる」 「有難う」 僕は彼女の唇に自分の唇を合わせた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加