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そして半分以上あった麺と汁を食べ飲み終えた頃。
僕のケータイが赤い光の点滅を繰り返し振動した。
ケータイを手に取るとどうやら電話のようだ。
僕は彼女の様子を伺った。
目が怪しく光り眉を吊り上げ眉間にはシワを寄せ、先程の彼女とは全く違う表情になっていた。
「……誰から」
「…、叔母さんだよ。安心して」
ケータイを握る手に汗が滲み出すのが分かる。
「…良いよ、劉兎君は私に嘘つかないから信じる」
「有難う」
僕は彼女の唇に自分の唇を合わせた。
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