『毒舌お坊ちゃまの日常』

4/6
前へ
/6ページ
次へ
俺の朝は、執事としては全く使えない男の説教から始まる。 我ながら何処の乙女やねん!とツッコミを入れたくなるな…。 ベッドの端に座り直し、枕元に置いてあった煙草に手を伸ばした。 朝の日課になっている俺の行動を興味無さそうに見つめながら、奴はこんなことを口にした。 「要するに…キスしてほしいんですか?」 ……やる気ゼロかこいつは。 「はあー…。」 長い溜め息を吐き出し、今だ火を着けていない煙草を加えた。そのままおもむろに立ち上がると、山下と同じ目線になる。 .
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

239人が本棚に入れています
本棚に追加