2人が本棚に入れています
本棚に追加
イケメンリーマンのお兄ちゃんの体と、触れ合う心地よさ。
肉体接触とは、こんなにも気持ちの良いことだったのですか。
イケメンリーマンのお兄ちゃんは、醜く肥え太った私の体を、鬱陶しそうに嫌がる事もなく、体が触れあう事をただ、許してくださいました。
劇的に女性ホルモンが活性化した私は、見た目が豚おばさんのまま🐷
すっかり中身は乙女と化していました〓
母親にも優しく微笑みかけます。イケメンリーマンは、満足げに微笑んでいるように見えました。
イケメンリーマンの正体とは、“スーツを身に纏った天使”だったのです。
神様から命じられ、満員電車で、非モテ女にひとときのオアシスをくれる為に、地上に舞い降りた、神の使いだったのです。
後ろ姿を探しても、不思議なことに、もう彼の姿はありませんでした。
しかし、オチはこれだけでは済みません。
ふと目をやると、そこは渋谷。先ほど乗った駅も渋谷。
そう。なんと乗り過ごして一周回ってしまったのです。
やっぱり彼は、誘惑に抗えるかどうか試す、悪魔だったかもしれないなあと考えながら、茫然と立ち尽くしていました。
最初のコメントを投稿しよう!