Prologue

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愛美はうつむいて、微かな声で言う。 「実は──日本に住むことになったの」 「…え?」 ……えええ!!!? あんまり驚いた顔をしていたのだろう、愛美は少し慌てた風に言った。 「私だって…行きたくないわ…!日本人といえど生まれてからずっとイギリスにいるんだから ……いつ帰るかわからない ……悠斗くん……」 「そうか…日本は新学期が4月からだからか」 少しちぐはぐな応えだったけど 僕にはこれが精一杯だった。  
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