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――あの日――
俺、卒業式は出席せずに、地元に、車で向かっていたんだ。
きっと、卒業式が終わったら、圭介は、俺の住んでた家に来るって思うんだ。だから、圭介宛の手紙を置いといた。
中身は、圭介、昌也、春菜ちゃん、美里ちゃんに宛てた1枚と、友里に、ストレートな気持ちを1枚。だから、2枚の手紙を書いたんだ。
俺ね、友里と別れた日、春菜ちゃんに、ビールかけられて、言われた言葉が引っかかったんだ。本当に、そうだって、心ん中は思ってた。俺が、たとえ、友里以外に好きな子が出来ても、同じような結末になってしまう。
親から、逃げてばっかりいないで、結果を残して、何も言われなくなろうって……思う。
友里以外に好きになるなんて考えてなくて、だから、次に友里に会った時は、凄い男になって、現れようって思うんだ。
自信を持って会えるまで、俺は頑張る。
友里に、新しい男が出来ても仕方ない。
俺が、友里を傷つけたんだから……
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