眠れないから (GL)

2/2
前へ
/12ページ
次へ
時間は午前0時を回ってちょっと過ぎたくらい。 隣には君の寝顔、外は当たり前だけど真っ暗。 なんで眠れないんだろう…考えつつも君の寝顔を見る。それはもう超がつくくらい、むしろ睨んでそうなくらいに見つめる。 私の視線に気付かないのかな、ぐっすりと眠っている君はすごく…可愛い、です。 今すぐにでもぎゅーって抱きしめたいんだけど、でもそれをしちゃうと起こしちゃうから(明日は朝から補習だって言ってたし)我慢します。 だから、代わりに髪を撫でてみた。 さらさらで、まるで質の良い糸みたいな君の髪。そこからは私と同じシャンプーの香りがする。 思わず微笑んでしまいました。 久しぶりにお泊りして、一緒にご飯食べて、隣り合わせにお布団敷いて。 まるで小さな頃に戻ったみたいに、私はどきどきしてたりするんだよ。 君は私のこと、どう思ってるんだろう…やっぱり、友達?それとも、 考え始めるときりがないって言うより、絶対に後ろ向きになってしまうから、ここらへんでやめにした。 どんな位置にいたって良い、今はこうして、隣りで君の寝顔が見れるから。 ちょっとだけ切ない気持ちになりながら君の髪を触るのをやめて、おやすみ、と小さく呟いた。 end.
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加