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時間は午前0時を回ってちょっと過ぎたくらい。
隣には君の寝顔、外は当たり前だけど真っ暗。
なんで眠れないんだろう…考えつつも君の寝顔を見る。それはもう超がつくくらい、むしろ睨んでそうなくらいに見つめる。
私の視線に気付かないのかな、ぐっすりと眠っている君はすごく…可愛い、です。
今すぐにでもぎゅーって抱きしめたいんだけど、でもそれをしちゃうと起こしちゃうから(明日は朝から補習だって言ってたし)我慢します。
だから、代わりに髪を撫でてみた。
さらさらで、まるで質の良い糸みたいな君の髪。そこからは私と同じシャンプーの香りがする。
思わず微笑んでしまいました。
久しぶりにお泊りして、一緒にご飯食べて、隣り合わせにお布団敷いて。
まるで小さな頃に戻ったみたいに、私はどきどきしてたりするんだよ。
君は私のこと、どう思ってるんだろう…やっぱり、友達?それとも、
考え始めるときりがないって言うより、絶対に後ろ向きになってしまうから、ここらへんでやめにした。
どんな位置にいたって良い、今はこうして、隣りで君の寝顔が見れるから。
ちょっとだけ切ない気持ちになりながら君の髪を触るのをやめて、おやすみ、と小さく呟いた。
end.
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