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「スカート、短くないよね?大丈夫だよね?」
鏡に向かって言う。
「制服着たら、急に大きくなった感じするわね。」母が頭をポンッと叩く。
「行ってきまぁす!!」
「気をつけてね。」
「わかってるよー!」
私は元気良く家を出た。桜が散る行き慣れた道を通って、少し遠い中学校まで、期待と不安な気持ちを抑えるかのように、走って行った。
───入学式。
制服に身を包んだみんなが、急に大人びて見えた。校長や来賓の人達の、私にとってはどうでもいい長い話に退屈していた。約2時間後、入学式も終わり、教室へ向かった。私は、13Rになった。13Rには、小学生の頃に仲がよかった友達、奈美や美咲がいて、安心した。
「あっ!春っ。同じクラスだねっ。よろしく☆」
早速、友達の奈美が駆け寄って来た。すると、
「春っ!奈美っ!」続けて美咲も来た。奈美は、落ち着いていて美人な子。美咲は、明るくて、小柄で、かわいらしい子。そして私、春は、元気で活発で、童顔。これから行動する時は、三人で行動することになった。休み時間も、三人でハジケたりして、とても楽しかった。どんな一年になるのかなぁ。頭の中は、そればかりだった。
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