幸せの破壊

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「ただいま…」 ドアを開けると愛夏が来た。 「お帰りなさい!」 家はさくらさんのお通夜の準備をしてる最中で愛夏も着替えていた。 真っ黒いワンピース。 それが真っ黒い髪と目をした愛夏が着ていると妙に似合っていた。 元気な様子を見ると今日は学校に行けたたいで安心する。 入学早々2日も休むと友達が出来にくくなると心配してたが大丈夫そうでさらに安心する。 「学校どうだったか?」 目を真っ赤にした拓人が聞いてきた。 「ただいま、みんな。 くるみとか横山君が心配してたよ。」 私は伝えた。 本当は2人の口から言ってほしかったけど… 「そっか…悪いことしちまったな…」 拓人は悲しそうに言うと愛夏と遊び始めた。 なんだか重い空気だ。
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