幸せの破壊

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私がそう言うと愛夏は小さく頷いた。 「行ってらっしゃい、お姉ちゃん、拓人お兄ちゃん。」 私と拓人は声をそろえて言った。 「行ってきまーす☆」 約3週間ぶりの学校。 さぁ運命のクラス替え… 拓人と同じクラスになれるかな…? クラス掲示を見に行こうとしたら、全然見えない!! 私は人よりも背が低い。 だから全く見えないのだ。 仕方なく人がいなくなったら見ようとすると、 「愛音、俺たち1組!」 と拓人の声が聞こえた。 ちょっ、自分で見るのが楽しいんじゃない。 でも『俺たち』ってことは今年も同じクラスだ。 やったー!! 幸せな気分でいると 「何、にやけてんの?怖いぞ。」 と言いながら拓人が来た。 「拓人ありがとー☆」 私が言うと拓人は小さく笑った。
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