最強の名を捨てた日

3/3
前へ
/153ページ
次へ
  「いや!!!」 少女は、リアスと呼ばれる少年に抱きついた。 「一生、傍に居るって・・・守るって約束したじゃない!!!」 「姫・・・」 「お母様が殺されてすごく悲しかった……でも私は、あなたを何一つ恨んでなんかいない!!!」 少女がリアスを抱きしめる力を強くする。 「ーあなたさえ居てくれれば……私は、私は何一ついらないから!!!」 「姫………」 「ーーだから…だから……」 「ありがとう……姫、もうお眠りください………」 「え………?これ……って……ま……ほ………」 言葉を終える前に少女は、眠った。 そしてリアスと言う少年は、少女を抱き抱えベッドの方へと寝かせる。 「姫……いや、セフィア………たとえ私がここから消え去っても私は、帰ってきます。そしてもっと強くなってあなたをまた守ってみせます、だからその日まで…………」  そしてリアスは、仮面を外しセフィアの横に置いた。そしてリアスは、なにも無かったようにゆっくり消え去っていった。  
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12703人が本棚に入れています
本棚に追加