3人が本棚に入れています
本棚に追加
あの日見た空茜色の空を
ねえ君は憶えていますか
約束契り初夏の風が包む
二人寄り添った
無理な笑顔の裏伸びた影をかくまう
だから気づかぬふり再生を選ぶ
テーブルの上の震えない知らせ待ち続けて
空白の夜も来るはずのない朝も
全部わかってたんだ
あの日見た空茜色の空を
ねえ君は忘れたのでしょう
約束千切り初夏の風に消えた
二人戻れない
音も色も温度も半分になったこの部屋
今日も散らかしては揺れ疲れ眠る
「上手に騙してね嘘は嫌いで好き」
君の言葉今頃になって
気持ちは痛いほど
だから僕らさようなら
いつかまたねと手を振り合ったけど
もう逢うことはないのでしょう
最後の嘘は優しい嘘でした忘れない
あの日見た空茜色の空を
ねえいつか思い出すでしょう
果たせなかった約束を抱いて
二人歩き出す
_
最初のコメントを投稿しよう!