波乱

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「えっ、あっ…はい。」 それしか言えなかった。 「何あの人!」 なんだか無償に腹がたった。 せめてこっちを見るのが筋でしょ、無愛想の心岩男、そんな悪態をジェニファーにこぼす。 「あらぁ、失敗しちゃったの~。」と、ジェニファーが頭をボリボリ掻きながらこぼす。ふけが落ちた。 「何残念がってんのよ。私は別に遊びで…」言い切る前にジェニファーが遮る 「あれ、私のストーカーなのよぅ。」 一瞬、固まった。 そういえば、おかまバーなのに一人で呑んでいる。 青髭金髪ロングで、名前をつけるなら岩男が一番相応しそうな彼女に、ストーカーがいるのが若干不自然を覚えた。 「…電車で一緒に降りただけじゃないの?」 「シバくわよ」と、間髪を入れずに言われた。 イケメンストーカー。羨ましいような気もした。
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