Dier２

はじまり

ある日、俺、木村 颯人はDierというグループのボーカルになってしまいました。

俺、こないだ中学卒業したばっかで、決めてた学校をいきなり変えられ、事務所近くの学校になった。

社長曰く、
｢そこだと、すぐに事務所に来れるでしょ？｣
だそうで。

で、社長が選んだのが普通の学校。

ま、ありがたいんだけど、社長が、
｢あなたはアイドルなんだから変装して行きなさい｣
と言っていた…。

変装…。

変装はどうやらマネージャーが知ってるらしい。

で、今、俺は事務所に来ている。
メンバーとはすでに昨日会っているのでもう知っている。

｢君が木村颯人君？｣

｢はい…｣

目の前には綺麗な女性が立っていた。

｢はじめまして、私はマネージャーの伊藤玲奈(ｲﾄｳﾚｲﾅ)と言います。よろしく、颯人君｣

｢よろしくお願いします…｣

その後、マネージャーは俺を事務所のメイクルームへ連れて行った。