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元は国境を守るための、ある国の小さな領土であったジークフリート。
長く戦いに巻き込まれてきた人々は、領主を中心に立ち上がり本国へ戦いを挑んだ。
当然勝ち目などない、小さな生まれたての国。
そんな小さな国であるが、当時の大国の侵略に兵たちは果敢に立ち向かった。
国力も疲弊し、兵たちも疲弊した。
しかし、諦めずに国民一丸となり立ち向かった。
戦いが始まってから王が何代変わっても、それは変わらなかった。
ある時から、王国に転機が訪れる。
大国が国内で争いを起こし、攻めの手が緩まったのだ。
その時から王国は連勝を重ね、ついに大国を打ち破った。
時の王が、長き戦いの終焉の折、街を埋め尽くす程の国民の前でこう言った。
「国がある以上、他国からの干渉は避けがたい。しかし、国民同士で血を流し合うこと等無い国にするべく、私達王家は最大の努力をしよう」
このジークフリート王国における王家の誓いとされる演説から数百年が経った。
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