第1話

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ちなみに今日は3年生になって初登校ということで新しいクラスの発表がある。学校に着くと俺と佑樹はそこに向かった。 「5組か。今年も同じクラスだな」 「有希も、な……」 「嫌なのか?」 「どうも教師達に仕組まれてる気がするんだよなぁ……双子は同じクラスにしてしまえ、みたいな感じでさ」 「考えすぎだろ?」 「それはどうかな?前に3組だった石田兄弟(双子)も3年連続で同じクラスだぞ?」 佑樹は4組のクラス表を見ながらそう言ってきた。 「まあ、気にするなよ」 俺からすれば1番仲の良い如月兄妹と同じクラスになれればそれでいいのだ。 「そんなことよりさっさと教室に行こうぜ。こんなところに居てもなにもすることないし」 「了解」 教室に着くと俺はそれぞれの席に鞄を置き、佑樹の席に向かった。そこで佑樹としゃべっているとチャイムギリギリの時間に有希が到着した。走ってきたのか、少し汗をかいて息を切らしている。
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