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  「同じことを言ってもお金を出したい人間と出したくない人間がいる。私はあんたのためにはお金なんて出したくない。離婚してこっちに来る時だって、お父さんは豆なら引き取ってもいいって言ったんだよ。どっちもあんたはいらなかったのに。あんたが勝手に付いて来たんでしょ」   まぁ、確かに。 私が勝手に付いて来たんです。 私だって神奈川の小学校から転校したくなかったけど、でもあの状況で父親のもとに残るなんて選択肢は無いに等しかった。 別に母親がすきだから付いて来た訳じゃない。 選ばなきゃいけなかったんだよ? 選びたかった訳じゃない。 選ばなきゃいけなかったんだよ。 どっちもいらなかったのにって言われても、じゃあどうしたらよかったの? それを教えてくれよ。   大体、毎日毎日勉強勉強で門限もきっちり守ってそういう面ではしっかり言うこと聞いてたあたし。 勉強強制されることもなく、すきに部活やって夜遊びして自由なあいつ。 あたしは進学出来ないのに、あいつは当然のように進学出来る。 部活だって、私は月1,000円かかるから続けられなかったのに、あいつは毎月何万もかかる部活を楽しんでやってる。 比べちゃいけないんだって分かってる。 でも、凄く小さなことから大きなことまで、あまりにも差がありすぎる気がしてどうも耐えられない…やっぱり弱いな。精神が。   後半ちょっと色んな時期がぐっちゃり混ざって吐き出しみたいになってますね。すみませんι   そして前に書いた「私が夜も働くさ」というのは本当に、無気力の塊になっても焦りすらしない私にギリギリになって母親が言ったことなんですが…何て言うのかな… 思いやりもあると思います。 でも、こういうギリギリな状況の時に母親が温かい言葉?的なものを掛けてくれるのはよくあることなんです。 この後にもまぁ…色々あってそれは本当、身に染みて実感してます。 本気にしてはいけない。 結果的に痛い目見るのは自分。  
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