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時間がとまった位に見とれちまった
「拓ちゃん?どうした?」
言いながらもネギの顔はニヤけている
ネギの奴は俺の好みを知っている
はっきり言って先客として来ていた女は、もろ好みだ
しかもこんないい女が、一人でおっちゃんのところで飲んでるなんて…
「おっちゃんこの美人さんは知り合いかなんか?」
「なんだい拓ちゃん注文もしないでいきなり目の色かえちゃってよぉ」
「いや、おっちゃんそんなんじゃないんだけど…(ほんとはそうなんだけど)」
横目にみえた彼女は、自分の事が話題になってるのが気になるらしくこちらをちらちら見ている
まぁ当たり前の反応ではある
しかし、なんで一人なんだ?
普通こんなとこに一人で飲みに来るなんてしないよな…
「あぁ…ど、どうも」
女の視線に気づいてあわてて挨拶してみた
「どうも」
一言だけの返事…
続けてネギが
「俺は根木、で、こいつが拓海、略して拓ちゃん、拓ちゃんってばお姉さんに一目ぼれらしくてさぁ、うまくしゃべれないみたいなんだよね、で、よかったら名前教えてくんないかな?」
「かおり」
かおりはネギのほうもみないでそう一言だけ答えるとグラスに残ってた酒を一気にあおった
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