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「すまないねぇ、じゃぁ後は頼むよ」
おっちゃんとネギは屋台に残り救急車に乗り込んだ俺を見送った
かおりは完璧に一人で飲みにきてたらしい、そしてなぜか身分を証明する一切の持ち物も持ってなかった
ポケットに少々の金がはいってただけで携帯すらもってない
わかるのはかおりって名前だけ
おっちゃんは、屋台をほってくわけにいかないから、かわりに現場に居合わせた俺が付き添いとして乗り込んだわけだ
あとすこしで病院に到着する救急車のなかで、かおりは
意識を取り戻した
というより
おきた
突然ムクッと体を起こし
『ここどこ?』
「屋台でのんでて突然倒れて頭強打したみたいで意識も戻らないから救急車呼んだんだよ今その救急車のなかだよ」
『てか、あんた誰?』
「屋台にたまたま居合わせた…」『で、誰?』
途中まで説明したところで凄い迫力でかぶせるように聞かれ
「あぁ伊東拓海」
迫力におされて思わずフルネームでこたえると
『そう』
と満足気に一言発してまた意識を失った
す~す~
というよりねてしまった
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