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──────────。 「・・・・?」 クリスマスを間近に控えた12月23日。 私は変な声を聞いた。 助けて。と。 貴方にしか出来ないと。 声は言った。 でも、直ぐに消えてしまったし、きっと空耳。 私はそう決めて、また街道を歩き出した。 今から、商店街に買い物に行くのだ。 私はマフラーを少し引っ張り、首元をフワリと包んだ。 自分の長い黒髪が視界に映り、それを後ろに払いのける。 あぁ、寒っ。
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