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「さっそくですが読者様に謝罪です。
先ほど書いてあった小説の説明は、
嘘です。(笑)」
「嘘かよ!」
「誤解を招いてしまったことを心からお詫び申し上げます。」
「誤解を招くどころか嘘しか言ってないじゃねえか」
そう。さっきの小説の説明は9割ぐらい嘘だ。合っているのは「かまき たつや」という名前だけだ。
しかも――
「お前の名前、『龍也』じゃなくて『竜也』だろ。」
「いやー『龍也』のほうが、かっこいいじゃん。」
「そんな問題!?」
「ハイハイ二人とも!静かに。」
そういえば色々説明がまだだったな。
まず登場人物の説明だ。
俺は「二年 D組 遠宮 永広(とみや ながひろ)」
んで95%±5%の嘘話をでっち上げたのは同じく「二年 D組 鎌木 竜也(かまき たつや)」
で、俺たちの話を冷静にぶった切ったのは「三年 F組 花川 架織(はなかわ かおり)」
実はもう一人、空気より存在感のない人物、「二年 C組 澄野 鈴(すみや りん)」
の四人だ!
そして今居る場所が皐爛高校(こうらんこうこう)の部室。何部かって?
文芸部だ。
……名だけな。
普段はただ駄弁ってるだけの仲良しグループだ。しかし、学校祭と年度の終わりに何らかの冊子を発行しなきゃならない。
まあ、仮にも文芸部だしな。
【文芸】 言語によって表現される芸術。詩歌・小説・戯曲など。文学。
しかし、先輩達の作品を見たら……
プレッシャーはなくなるな。
そんな感じの部活だ。
まあこれだけ知ればこの物語の説明不足はないじゃないか?
あとは、作者が追加設定を考え――
ゴホッゴホッ急に喉が。
説明不足があったらそのときに話すよ。
それでは、「鎌使いの冒険(仮)」スタート!
――「ところで竜也!『七金宝』ってどうやって読むんだ?」(永広)
「あぁそれ!永広考えといて!。」(竜也)
「……」(永広)
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