第壱話 学校の怪段

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今度は頭を、横に振る。 「じゃあ、なんでお前はここにいるんだ?それぐらいは、自分の口で喋って言ってみろ」 『なんだよ、コイツ初対面の人に、ヤケに図々しいじゃないの?』軽く、キレた。 しかし、それを口に出すのは流石にヤバいから。 ここは押さえなきゃ、私…。 「えっと…、忘れ物を取りに来ただけよ。第一、アナタこそなんでこんな場所に居る訳?」 「本当に“忘れ物を取りに来た”だけか?」 『実は、今の事を確かめて来ました』なんて、言えるわけがないじゃん!! 私は、ソイツを改めた見た。 ージィ---ッ… 「なっ、なんだよ急に俺を見てっ?!」 『なんでコイツ、ウチの学校の制服きてるのよ。しかも、腰に刀を持ってるし。さらには、片目は黒の眼帯してる上に、しかも男クセして髪の毛長いし。本当に何なのよ、コイツはぁ……』 ひとまず、口に出していない文句を一通り並べてみました。
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