第弐話 怪段の謎

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--真夜中-- 俺は、ある場所に行った。 『壱ノ笠第一中学校』 夜の学校は、裏口から入るのが一番だ。 「昨日は昨日で、アレだったが。今日は、やけに静かだな…」 瑛慈は、グラウンドを歩いていた。 すると「失礼しちゃうなぁ~」と言う声が聞こえた。 「誰だっ!?」 瑛慈は、声の聞こえた方向に向かって叫んだ。 「んなぁ、デカい声を出したら近所迷惑でしょうが」 そう言って、奴は学校の屋上から、急降下で降りる。 --スチャッ 「久しぶりやな、瑛慈ィ~。元気にしとったかいなァ?」 「なんだ、零さんか…」 「なんだは無いやんか、久しぶりの再会じゃないのぉ~」 一応、書いとこう。 コノ人の名は「零(レイ)」年は俺より年上で20歳だ。 性別は……、男でもない。かといって、女でもない。 その間を取って「中性」だと、本人は言っていたが…。 俺から見たら、完全なる「オカマ」って言うのがあっているんじゃないかと、思う。
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