第壱話 学校の怪段

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私は一先ず『忘れ物を取りに来た、生徒』を演じきり。 さっさと、帰ろうと思い廊下をUターンして職員玄関に向かおうとした時だった。 --ドォーーーンッ"ッ"!!!! 大きな地響きと共に学校が揺れた、最初「地震ッ?!」と思った。 しかし、廊下の窓から見える街は、特に大した被害が受けていないのが解る。 「なんなの、今の奴?全然立てなかっ……アッ!!」 昼間の話を思い出した…。 『そう言えばさ、その階段が現れるのには、前触れがあるんだって』 『どんな?』 『学校の敷地だけに、大きな地震のような揺れが最初に来るんだって』 『それで?』 『その地震の後に、光る階段がグラウンドに現れて、そこから降りてくるのは世にも恐ろしい怪物が出てくるんだって!!』 「じゃあ!?」 私は改めて、窓を見た。
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