始まりは・・

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「佳!こっちこっち!」 ひらひらのワンピースを風になびかせながら、桜は両手を広げこちらに手を振った。 あの後、元カノ舞と話し合い、正式に別れた。 体と心が求めるものが違い、辛かったのが理由だと言われたが、思ったより苦痛でなかなった。 今、桜と付き合っているわけではない。友達としてステップを踏んでいる。 が、それも時間の問題だと自分でも悟っていた。 いつも直球で素直な彼女は、私の癖だった制御装置を壊してくれる。 もっと、私を壊してほしい。 君となら、私は素直な自分でいられるから。          end
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