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私はあまりの寒さと、頭に感じる違和感から目が覚めた。
冬子「? ここどこ?」
?「ここかい?
ここは、公園だよ。」
頭の上から声がした。
冬子「え! 」
?「君、空から降ってきたんだよ。まるで舞い降りた天使って感じでね。」
彼はクスクスと笑いながら説明してくれた。」
冬子「そうなんだ…
あなた名前は?」
?「僕かい?
僕は「悠」だよ。」
冬子「悠かぁ~。
可愛い名前だね。
助けてくれてありがとう。」
悠「別にお礼を言われるほどの事はしてないよ。
それにしても、びっくりしたよ。
雪が降ってきたなぁ、と思ったら、女の子が一緒に降ってきたんだもん。」
冬子「そんなんだ。」
私は記憶をたどりながら、誰かの声を思い出していた。
?「期限は、 …だ。」
期限? なんの期限なんだろうっと私は悩んでいた。すると悠が…
悠「ねぇ、家はどこかな? もう夜も遅いし、送っていくよ。」
冬子「家? …思いだせない。」
私は本当に思いだせなかった。
悠「そうなの?」
悠はとても心配そうに私を見ていた。
悠「ん~。
とりあえず、僕の家に来なよ。 一人暮らしだから部屋はあいてるよ。」
冬子「いいの?
素性もしれないのに。」
悠「大丈夫だよ。
僕はそんなの気にはしないよ。
しいて言うなら名前かな?」
冬子「名前?」
悠「君の名前だよ。」
冬子「! ごめんなさい。 私は冬子よ。」
悠「了解。
じゃ、行こうか?
舞い降りた天使さん。」
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