†記憶

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次の日、 私は外に出ないで、悠と彼の父親がわかりあえないか。 お節介はわかっているが、なんとかしたいと私は考えていた。 夕方、玄関がノックされた。 冬子「お客さんかな?」 私は玄関のドアを開けた。 すると、そこには彼の父親が立っていた。 悠の父親「ん? 君はだれだい?」 冬子「あ、私は冬子といいます。 少し訳あって、泊めてもらっています。」 悠の父親「そうか、悠の彼女かな?」 彼の父親は少し笑いながら聞いてきた。 私は昨日のやりとり、話しについて聞いてみることにした。 冬子「昨日、悠から話しを聞きました。 あれって本当の事なんですか?」 彼の父親は少しの間黙っていだが、やがて口を開いて語ってくれた。 悠の父親「悠から聞いた話には、少し間違いがあるんだ。 悠にははなせていないんだが…」 彼の父親の話によると、 彼の父親は仕事の合間をぬっては、母親の入院している病院に通っていたという。 悠は学校に行っている間だったので、父親と会う事はなかったと言う。 しかし、母親にはその事は言わないようにと伝えていた。
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