プロローグ

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部屋を出たと言っても、左右に道があるだけの広い廊下。 窓も無く、未だに状況は読みきれていない。 「ここ、ねぇ・・・。 知らない方がいいと思うけど、アンタには知る権利があるんだよね。」 拉致、と言う単語まで考えついたが、素直に教えてくれる辺り、違うのだろうか。 「まぁ、でもアタイに聞くよりアタイの上司に聞いた方がいい。その方が得られる情報が多いはずさ。」 そういって背の高い女性は歩き出してしまう。 俺も急いで後を追う。
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