私の知らない彼

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――――――――――――――― ―――――――――――― ――――――――― 朝御飯をご馳走になった私は監督さんと話をしていた。 力の学校の野球部の監督さんは、やっぱり力の言うとおり生徒思いの凄いいい人だった。 愛「そうだったんですね……」 実は今朝早く、坂田先生から監督さんのところに着信があったという。 しかし、昨夜深酒をした監督さんはその携帯音に気づかなく、それに気づいたのは朝御飯へ行くちょうど前で……。 監督さんはその坂田先生の電話のかかってきた時間に不自然さを感じたらしい。 そして、『もしや!?』と機転を利かし、坂田先生に電話する前に力の部屋へと飛んで来てくれたとのことだ。 私が力のところにいるんではないかと思った監督さんの予想は的中。 大事になってはとうまく事をおさめてくれたらしいのだけど……。 橋本「まぁ、そういうことだから心配はいらない。くれぐれも言っておくが、君は今朝、ランニングを兼ねてこっちにきたところを偶然にも私と出会って引き止められたことになっているから……うまく合わせるように……」
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