私の知らない彼

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監督さんの配慮にただただ私は感動していた。 愛「……あ…ありがとうございますっ」 橋本「……まぁ、若いしな……君等は……。ん……いろいろあるだろう。ただな、無断で合宿先を出てくるのはよくない…。」 私は昨夜、祐に呼ばれたのだが、外出することを誰にも言っていなかった。 同室の沙希ちゃんに言えば良かったのだけど、彼女は合宿初日ということで凄く疲れて即行眠っていたし……。 愛「そうですね。本当にご迷惑をかけたと思っています。しかも夜遅くに勝手にホテルに……彼の部屋に入り込んで……すみませんでしたっ」 私は深々と頭を下げた。 橋本「まぁまぁ、顔を上げなさい。ん……ホテルに入ってくるのはいっこうに構わんのだよ。ただな、こっちも大会中だしな。もし他の部員に見つかったら私も示しがつかないのだよ…」 愛「…すみませんっ……」
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