私の知らない彼

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そういうと監督さんは含み笑い。 っていうか、当たってるし…っ… な…っ…なんで監督さん、そんなことが分かっちゃうんだろぅ? 愛「…そ…そうですね……あはは……」 私は思わず顔を引き攣らせながら苦笑い。 橋本「…だろうな……しかも強引に主導権を握るタイプ……」 ! その言葉に私の顔が一気に火照ってしまった。 主導権って…… 何の主導権のこと? そんなの……今の私にはアノトキの……しか思いつかない。 今朝もやっぱり主導権は彼に握られていたわけで…。 しかも、私がもう果ててしまっているっていうのにまだ更に強引に攻めてきて…… ずっとえっちをしていなかったから私も彼が欲しくてたまらなかった。 けど、どんなに私が彼よりもその想いの深さを示そうとしても、いつの間にか主導権はいつも向こうに移ってる。 橋本「…んー…まぁ、けどあの性格はピッチャーとしては申し分なくてな。ただ、うちのキャプテンは時々、困っているようだが…」 愛「キャプテン…サンが?」 橋本「あぁ。うちのキャプテンはキャッチャーで、ん……藤沢の球を取っているんだが、たまに藤沢のヤツ、そのサインを無視することがあってな……」 !? 力のそういう野球に対する強引さというかわがままさを聞いたのは初めてだった私。 …私の知らない力……? なんとなく…… まだまだありそう……
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