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……ガチャリ……
ドアを開けるとそこには監督が立っていた。
橋本「…いたんなら早く出てこいっ……ん?寝てたのか?」
力「すみません…っ……あ…っ…」
監督の向こうには水月がいた。
…つーか、何でそんなに上機嫌なんだ?
彼女はニコニコしながら俺を見ている。
橋本「…とにかく中へ水月クンを……」
そういうと監督はグルリと周りを見回し、彼女を俺の部屋へ押し入れた。
そして中に入った水月を見ながら何故か監督はニンマリ笑っている!?
力「……監督…?」
橋本「…部員は皆もう練習に行っているから大丈夫だとは思うが…
…念には念をだな……。ん……で、今回のことは……彼女に大体の事情は聞いた。」
力「えっ?」
水月の方を見ると彼女はニコッと俺に微笑み、そしてなにやら監督とアイコンタクトをしている!?
監督もその顔がスゲー嬉しそうで俺は何だかその姿が不気味に思ってしまう。
橋本「おまえだと話にならんからな……。で、少しは睡眠は取れたのか?昨夜は殆ど寝てないんじゃないのか?水月クンもしんどそうだ……」
監督は……俺と水月の体調を心配してくれているよう?
力「…いえ、俺は……大丈夫ですっ」
愛「…私も元気がでましたっ!」
!?
俺より睡眠不足なはずの水月がやけに元気そうな声を出した。
そして、そんな俺の斜め後ろにいる彼女を振り返ると、手をグーにしてガッツポーズをしている!?
橋本「…そうか…まぁ、しかし試合二日前だ。……水月クン……悪いんだが、さっきも言っていたが、今日は藤沢の体調管理を頼む。で、今日の練習は2時……いや、3時からにするから……」
!!!
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