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厚手のカーテンに外界からの光を遮られ、電気も点けないままの真っ暗な部屋。 闇の中、静かなここではベッドの上で手を両耳に当てると自分の鼓動が聞こえてくる。心臓が命を刻む。 まるで部屋全体があたしの体内であるかのようだ。 目を閉じると浮かんでくるのは脈打つ臓器。ゆっくりと、しかし確実にそれは動き、あたしが生きていることを示した。 永遠とも思われるような時間。 突如、扉が開き、光が射し込んだ。
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