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そこは、周りの街並みに比べると異端だった。
最新鋭の機器が所狭しと置かれている。
それは戦闘のための兵器だったり、生物学に関わるものなど様々なものだ。
「来たぜ、アリルナさん。」
ジェノフォンがある部屋のインターホンに呼びかける。
『待ってたわよ。ジェノフォン、ヨーギ、入って。』
自動ドアが開き、二人が中に入る。
沢山のロック。
厳しすぎる警備。
それ程なのだ。
それ程、此処には大事なモノがある。
「よぉ、ジェノ、ヨーギ。」
「…ソレイユ。」
眼鏡をかけた端正な顔、金色に近い茶髪を一つに纏めた男がそこにはいた。
男の名は、ソレイユ・リュミエル。
そして、その後ろにはさっき、インターホン越しに現れた女性、アリルナ・パスコットと三人の女性。
「…G4は?」
「学校だ。学生は学校にいかないとな。」
ソレイユが悪戯っぽく言う。
遠まわしにジェノフォンにも言っているのだ。
ジェノフォンは20になったばかりで、普通なら大学院に通っている歳だ。
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