第一章・戦火の中の兵士たち

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そこは、周りの街並みに比べると異端だった。 最新鋭の機器が所狭しと置かれている。 それは戦闘のための兵器だったり、生物学に関わるものなど様々なものだ。 「来たぜ、アリルナさん。」 ジェノフォンがある部屋のインターホンに呼びかける。 『待ってたわよ。ジェノフォン、ヨーギ、入って。』 自動ドアが開き、二人が中に入る。 沢山のロック。 厳しすぎる警備。 それ程なのだ。 それ程、此処には大事なモノがある。 「よぉ、ジェノ、ヨーギ。」 「…ソレイユ。」 眼鏡をかけた端正な顔、金色に近い茶髪を一つに纏めた男がそこにはいた。 男の名は、ソレイユ・リュミエル。 そして、その後ろにはさっき、インターホン越しに現れた女性、アリルナ・パスコットと三人の女性。 「…G4は?」 「学校だ。学生は学校にいかないとな。」 ソレイユが悪戯っぽく言う。 遠まわしにジェノフォンにも言っているのだ。 ジェノフォンは20になったばかりで、普通なら大学院に通っている歳だ。
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