prologue

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西暦2379年 「ああ…ついに完成したぞ。 」 一人の男が巨大な装置を見上げながら声を漏らした。 それを聞いた周りの研究員たちは驚喜しながら、男に次々と声をかけている。 「やりましたね。Mr.ウルディオ。」 「ああ。これでやっと人類の悲願が叶う。」 石油などの資源はとうの昔に底つきた。 あと頼ることができるのは、太陽の光と地球に残るわずかな自然物だけだ。 しかし、太陽は黙々と地球へと迫っている。 ただ浸食されるのを黙って見ているわけにもいかないと、人類は日の光を恐れ、自ら手放した。 死滅したオゾン層を人工的に作り出し太陽の光を遮断した。 今、地上を照らしているのは人工的な光だけ…。 科学的な技術は進歩しつつある。 それと同時に地上はどんどん腐っていった。 そして今完成した。 「これならば、我々は新たなフロンティアへと足を進めることができる。この電子資源・ウルディオがあれば!」 そして時はさらに過ぎていく。
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